応急処置のマニュアル

普通に生活していても、思わぬ怪我(ケガ)や火傷(やけど)を
してしまったり、歯が痛くなったり、急なめまいや立ちくらみ、
具合が悪くなってしまうことがあります。

思わぬ出血をしたり、子供が倒れてしまった場合など、応急処置の
方法を知っていれば、適切な処置を施すことができ、救急車が来る
前や病院に行く前に安心することができます。
また、このような知識があれば、人の役にも立つことができます。

このサイトでは、応急処置のマニュアルとして、応急処置の様々な
方法をまとめました。
ぜひ参考にして、日々の生活に役立ててください。
posted by 応急処置の方法 at 00:00 | このサイトについて

アキレス腱が切れた場合

アキレス腱が切れると、歩くことはもちろん、激痛で立っていることさえ出来なくなります。

運動中に切れた場合は、すぐに中断して人の助けを借り、安全な場所へ避難しましょう。
うつ伏せに寝て、膝を90度に曲げてみて、足関節が自然に垂れ下がったり、腱の一部が陥没していれば、アキレス腱が断裂しています。

応急処置としてはまず、冷却することが大切。
腫れがひどい場合は圧迫や足を高く吊る、などの処置も必要になってきます。
そして、すぐに医療機関は搬送しましょう。

病院では、ギプスで固定して装具を使う保存療法、または手術療法が施されます。
保存療法では完治までに半年以上かかってしまうため、早期の復帰を望むのであれば手術を受けた方が良いでしょう。
約3ヶ月ほどで完治します。
posted by 応急処置の方法 at 14:03 | 怪我(ケガ)・傷

バネ指

バネ指とは、繰り返しが多い運動や動作を続けていると、腱と腱鞘が擦れ合って摩擦が生じて起きる炎症です。
症状が悪化すると、腱鞘が腫れて指がスムーズに動かなくなってしまいます。
力を入れて無理やり曲げると、バネのように急に動くので「バネ指」と呼ばれるようになりました。

バネ指になった場合は、まずは患部を冷やして、指の過度の使用を控えるようにしましょう。
痛いと気になって、触ったり動かしたりしてしまいがちですが、なるべくそのままにしておきます。

症状が軽い場合は、抗炎症剤の内服薬や外用薬が効果的。
症状がひどい場合は、腱鞘を手術で切る場合もあります。
posted by 応急処置の方法 at 13:46 | 怪我(ケガ)・傷

転んだ時の激痛

転んだ時に激痛が走った場合、骨折している可能性があります。

まずは痛い部分より先の部分を軽く叩いて、骨折かどうか確認しましょう。
骨折していれば、離れた部分を叩くと響くような激しい痛みがあります。
また、すぐに腫れてきたら骨折しているでしょう。

骨折していた時の応急処置としては、腕の重さを支えるために固定することが大切。
木の枝などを副木にして、痛む部分を中心にして、上下の関節を挟んで固定します。

そして、すぐに病院へ行き、医師の診断を受けましょう。
レントゲン撮影をして骨折した部分を検査し、ギプスやテーピング、バンドなどで固定してくれます。
posted by 応急処置の方法 at 13:37 | 思わぬケガ・アクシデント

関節炎

冬の時期はスキーやスノーボードをしている時に、腰や膝、足首などに関節炎を起こすことが多くなっています。

筋肉や関節に炎症を起こして痛みがひどい場合は、最初の1週間は軽いストレッチを行って、関節を伸ばしましょう。
また、冷湿布を患部に貼って冷やすことも大切です。
病院で診察を受けた場合は、筋弛緩剤などの内服薬や外用薬を処方されます。

痛みが少なくなってきたら、ストレッチや軽い運動を行いましょう。
この時、関節を曲げた時にスムーズに動くか、しびれを感じないかなどもきちんとチェックしておきます。
どこかに異常がある場合は、すぐに医師に伝え、きちんと治すように。
posted by 応急処置の方法 at 13:00 | 怪我(ケガ)・傷

手足のたこ

手足にできるたこは、同じ場所に何度も刺激が加わり、角質が増加したもの。
足裏には、魚の目(うおのめ)が出来やすくなっています。

手足のたこの治療には、ニチバン「スピール膏」などの治療薬を3〜5日間張って角質を柔らかくした後に、はさみなどで少しずつ削り取ります。
患部に刺激が加わると再発してしまうため、テーピングなどでカバーすることも必要。
症状が重い場合は、手術で治療することもあります。

また、魚の目は中央がへこんでいるため、菌が感染する可能性もあります。
患部を消毒して、抗生物質の軟膏を塗るようにしましょう。
posted by 応急処置の方法 at 13:03 | 怪我(ケガ)・傷

胸焼け

胸焼けの原因は、慢性胃炎・逆流性食道炎・食道裂孔ヘルニア・無弛緩症(アカラジア)などがあります。

横隔膜の筋肉が加齢や肥満、妊娠などで腹圧が高くなったり、筋力が落ちると、食道裂孔ヘルニアになります。
胃液が逆流すると、逆流性食道炎になります。
また、胃を休ませるための時間を置かずに、お菓子などを間食してしまうと、慢性胃炎や萎縮性胃炎になってしまいます。

胸焼けになった場合は、寝るときに枕を少し高くしたり、体の右側を下にして寝るようにしましょう。
予防するには、脂肪分の多い食事、アルコール、コーヒーなどを控えたり、禁煙が効果的。

最近では若い人にも胸焼けを起こすことが多くなっていますが、よく噛んで食事をすること、食後はゆっくりと過ごすことも大切。
腹筋を鍛えるのも良いでしょう。
posted by 応急処置の方法 at 18:46 | 思わぬケガ・アクシデント

二日酔い・悪酔い

アルコールが体内に入ると、肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。
さらに、アセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素の働きで酢酸に分解され、最終的には二酸化炭素と水に分解されます。
この酵素の量が少ないと、二日酔いや悪酔いになります。

二日酔いや悪酔いになった場合、まずは水分補給が大切。
スポーツドリンクや味噌汁を飲むようにしましょう。
そして、カキやイカに含まれているタウリン、枝豆やゴマに含まれているシスティン、リンゴやイチゴなどを食べるようにします。

「迎え酒が良い」という人もいますが、これはアルコール依存症の原因になる可能性もあり、効果はありません。
絶対に止めておきましょう。
posted by 応急処置の方法 at 16:06 | 思わぬケガ・アクシデント

アルコール中毒

成人式の時期が近づくと、急性アルコール中毒で倒れてしまう若者が必ずいます。

適量のアルコールは体内の酵素によって、水と二酸化炭素に分解されて、体外に排出されます。
しかし、分解酵素・アセトアルデヒドの少ない人はすぐに酔い、真っ赤になります。

このようにアルコールを分解できない人に、付き合いだと言って無理に飲ませたりすると、急性アルコール中毒になり、意識不明になってしまう場合もあります。
急性アルコール中毒はショック状態なので、手当てが遅くなれば、命の危険にもさらされます。
まさに、急性中毒は時間との勝負なのです。

応急処置としてはまず、ベルトを緩めたり、シャツのボタンを外して、呼吸を楽にさせましょう。
そして、水やスポーツドリンクを飲ませて、体内のアルコールを薄めます。

発熱や吐き気、意識の低下、顔のむくみなどの症状がある場合は、すぐに救急車を呼びます。
posted by 応急処置の方法 at 14:17 | 思わぬケガ・アクシデント

異物の誤飲

お正月は餅がのどに詰まって窒息する事故が増えています。

雑煮の餅は煮込まれていて柔らかいため、のどにくっつきやすくなっています。
そのため、喉頭の途中にくっつき、気道を塞いでしまいます。

呼吸困難やチアノーゼ、発声不能などの異常に気付いたら、まずは背中を思い切り叩きましょう。
何度も叩けば、呼吸ができるようになります。

それでも息ができない場合は、口の中に指を突っ込んで、餅を取り除きましょう。
指が届かない場合は、箸の太い方を食道に入れて、円を描くようにして、餅を取り除きます。

応急処置としては、どんなに小さくても良いので、穴を開けることが大切。
穴が開けば、呼吸ができます。
傷は後から治せば良いのです。
posted by 応急処置の方法 at 18:31 | 思わぬケガ・アクシデント